「雲ウサギ長老のギックリ腰」
¥32,000
SOLD OUT
2026年1月30日 23:55 に販売終了しました
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○たて19cmよこ16cm (シェードのみのサイズです。)
◯スタンド台: 厚さ2cm×直径11.5cmのチークウッドを使用しています。
○コードタイプ: ねじりコード長さ2m、黒)です。
○E-17 LED電球(5w相当の明るさ)を使用しています。
◯消費電力は、0.5Wで、およそ20000時間灯すことが出来ます
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雲ウサギの里では、長老が頭を抱えて悩んでいました。
年々、雲ウサギたちの数が減ってきていたのです。
「これはどうしたもんかのう……」
何日も思案したすえ、長老はみんなを集めて言いました。
「新しく雲ウサギになってくれる誰かを、募集してみようかと思うんだが、どうだろう?」
雲ウサギたちはざわざわしました。
けれど、減っていく仲間のことはみんなも身に染みて感じていました。
「うん。それも、いいかもしれませんね。」
そうして話はまとまり、あちこちの木に、雲ウサギ募集の張り紙が貼られました。
数日たって、ムササビがやってきました。
「張り紙を見ましてね。これは私にぴったりな仕事だと思ったんです」
自信たっぷりのようすに、長老と雲ウサギたちも気持ちが明るくなって、
さっそくみんなで雲に乗って試してみることにしました。
長老は自分の雲を少しだけちぎり、それを種にしてふくらませ、
ムササビのための雲を用意しました。
それから飛び立ち、いつものように投げ輪で、空の“雨粒”を集め始めたのです。
「このようにするんじゃよ!」
長老が大きな声で呼びかけると、ムササビは元気よく手を広げました。
「はいよ! そーれ!」
——その瞬間でした。
あっという間もなく、ムササビは風に飛ばされ!
ジェットのようにはるか彼方へ飛んでいってしまったのです。
「おぉ! こりゃいかん!」
長老は叫び、雲ウサギの一名に「しっかり探してくるように」と命じました。
こうして、募集の話はいったん止まってしまいました。
ところが数日して、今度はリスたちが息を切らせて走ってきたのです。
「張り紙を見て、来ました!」
「ぼくたち、わたしたち、ずっとずっと雲ウサギに憧れていたんです。」
「ツタを投げ輪に見立てて、何度も何度も練習してきました。」
「雲リスになるためのユニフォームの帽子も作りました!」
長老も雲ウサギたちも、「おぉ……」と驚きました。
けれど、先日のムササビのことがあって、
不安があることを正直に話して聞かせました。
それでもリスたちは言いました。
「たくさん練習してきたので、せめてそれだけでも見てもらえませんか?」
それなら、と長老たちは、今度はもっと低い場所で一緒に飛んでみることにしました。
長老の雲を少しだけちぎって、リスたちの種雲を作り、膨らんだ雲にリスたちが乗り込みます。手には、リス用の小さな投げ輪をしっかり握っていました。
長老と雲ウサギたちが横についてやってみせると、リスたちも必死にまねをしました。
すると、1匹のリスが言ったのです。
「ぼく、気がついたんです。もしかしたら片手じゃなくて、
両手で投げ輪を持てるかもしれません!」
雲ウサギたちは驚きました。
「それはどういうことだ?」
「しっぽです。しっぽで舵をとりながら、風をさばくんです」
雲ウサギたちが見守る中、リスは見事なしっぽさばきで、
両足でふんばって雲の上に立ち、両手で投げ輪を操ってみせました。
「これはなんと素晴らしい!」
長老も雲ウサギたちも、やんや!やんや!とよろこびました。
ほかのリスたちも次々に同じ技をやってのけました。
それから幾日か、みんなで飛びながら訓練をして、
いよいよ雲リスたちが、はじめて高い場所でデビューする日が来たのです。
雲ウサギの長老が先頭に立ち、熟練の技で投げ輪を操りながら、
次々と雨粒をつかまえていきます。
雲リスたちはその後ろで、両手に投げ輪を持ち、しっぽで風を読み、
注意深く飛びました。
「少し風が暴れ出したぞ!」
先頭の雲リスが叫び、仲間たちも合図を送り合います。
そのとき、1名のリスが言いました。
「あれ、長老の様子が変だよ!」
雲リスたちが急いで雲を寄せると、長老は雲の上で苦しそうな顔で横たわっていました。
——ギックリ腰を起こしてしまったのです。
「大変だ!」
2名の雲リスが長老の雲に飛び乗り、そのからだをしっかり支えました。
荒れてくる風の中を飛びます。
長老の雲に移ったリスの雲は、別の仲間がしっかり足を踏ん張ってつなぎとめます。
そうやって助け合いながら、無事に雲ウサギの里へ帰りつきました。
長老は、新しい仲間ががんばっているのが嬉しくて、嬉しくて——知らないうちに体にムリをしていることに気づかなかったのです。
それからというもの、雲ウサギと雲リスは、すっかり仲間になりました。
そして今日も、投げ輪を手に、ピュルピュルと空を駆け回り、賑やかに雨粒を集めて乾いた土地に運んでいます。
